女流歌人・大西民子の軌跡……。
皆さん、こんばんは。
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今日は所用で地元の役所に行きました。
用事を済ませた後、同じ建物にある大宮図書館に寄ってみたら、戦後を代表する女流歌人・大西民子さん(1924-1994)の小さな企画展が展示されていました。
▲企画展『母に受けたる大きたまもの』のチラシです。
大西さんは25歳の時に大宮に移り住み、69歳で亡くなるまで大宮を拠点にして歌人として活動された方です。
明治生まれのお母さんへの想いを綴った作品をいろいろ残し、今回の企画展では複数の文学資料が展示されています。
▲会場に展示されていた随筆です。下記に転載しました。(^-^)
夜の音 大西民子
子供のころ、父が留守だったりすると、母は「桜御飯にしようか」と言って私達を喜ばせた。紅生姜を微塵に刻んで味の素を振り、暖かい御飯にまぜて型に抜き、上に青海苔を飾るだけのことである。それに卵のおすましでもあれば姉妹は大喜びで食卓を囲むのであった。このごろになって、二十五年も前に亡くなった母の言葉をよく思い出す。洗濯物には鬼が隠れていたりするから、よく払って一旦畳んでから着ること、夜大声を出すと鬼が起きるから、決して唱歌など歌わないこと、お月さんの光に当たるとよくないことがあるから、夜は外へ出ないこと、自然に動いて何かを切ることがあるから、寝る前には刃物は必ずしまうこと。いろいろ教わった。ほとんどが迷信であるが、この間近所の娘さんが夜までしまい忘れていたバスタオルを取り込んで湯上がりにそのまま使い、胸を蜂に刺されて救急車を呼んだ、という話を聞いた。母の教えもまんざらでなかった、と私は思った。
『まだ母のいまししころは夜の音をはばかりて小声にものを言ひゐき』
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私も大正生まれの母から、様々な教えを受けて育ちました。
今月は母の命日で、亡くなってからもう11年経ちました……。
母がよく言っていた言葉を、懐かしみながらいろいろ思い出しています。(^-^)
▲帰りに寄ったカフェで、グリーンルイボスフルーツティーを美味しくいただきました。(^-^)
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